食欲はあって当たり前と思っていました。しかし、入院中はその食欲がありませんでした。
病院食が美味しくないから? 不味いと思ったことはありませんでした。
味が薄味だから? 逆に濃い味だと思うこともありました。
では、病院ではどうだったかと言うと、
食べないと点滴されるから食べる。
お薬を飲まないといけないから食べる。
時間が来たら出されるから食べる。
「お腹がすいた」や「あれが食べたい、これが食べたい」がありませんでした。
入院生活の中では圧倒的に運動量が少ないので、お腹がすいた感覚にもなりません。でも、それより今から思えば精神面的なことが大きかったように思います。
退院間近になるとリハビリの量も増え、運動機能的にも良くなってきて、心の安定もあり、次第に「お腹すいたなあ」と思えるようになってきました。この「お腹すいたー」と言う言葉が口からこぼれた瞬間のことを今でも覚えています。
なので、食欲は健康のバロメーターだと思います。もちろんその健康の中には心の健康も含めてです。
現在は少しづつ料理のできる範囲が増えてきました。以前ほど早くもできませんし、うまくもできませんが、何を作ろう?何を食べよう?と思えるようになった事は幸せです。
今夜のメニューは
鶏肉と白ネギの煮物
根菜の煮物
絹さやの卵とじ
豆腐とわかめのお味噌汁
作り過ぎてしまいました。
残った分は明日のお昼にいただきます。