腸内には体によい働きをしてくれる「善玉菌」と、異常繁殖すると悪さをする「悪玉菌」がいます。また、腸内環境が良いときには体によい働きをし、悪化すると悪玉菌に加勢して毒性を強める「日和見菌」というどちらでもない菌がいます。
悪玉菌は悪いものと思われがちですが、食べ物の消化や吸収を助けたり免疫機能を高めたりする一面もあわせもっているので、まったくなくなるのも良くないのです。腸内細菌はバランスが大事で、比率は「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」が理想といわれています。
善玉菌(有用菌)
腸内を弱酸性に保つのがおもな働きです。悪玉菌の増殖・定着を防いで感染を予防したり、有害な物質を吸着して体外へ排出する手助けをしています。
・ビフィズス菌
・フェーカリス菌
・アシドフィルス菌
悪玉菌(有害菌)
悪玉菌は腸内の食べかすを腐敗させて、硫化水素やアンモニアなどを作りだし、腸内をアルカリ性にします。なので、悪玉菌は悪いものと思われがちですが、悪玉菌にはタンパク質を分解し、便として処理・排泄するという重要な働きもあるので、一概に不要な菌とはいえません。
・ウェルシュ菌
・ブドウ球菌
・大腸菌(毒性株)
日和見菌(中間菌)
基本的には善悪どちらにも属さない菌ですが、日和見菌は腸内細菌の中で最も数が多い存在です。腸内環境を健康に保つためには、日和見菌を善玉菌優勢の状態にする必要があります。
・大腸菌(無毒株)
・バクテロイデス(無毒株)
・レンサ球菌
腸活にオススメの食材
ビフィズス菌や乳酸菌が含まれる食べ物
・ヨーグルト・チーズ・乳酸菌飲料・納豆・キムチ
食物繊維が多く含まれている
・きのこ類・豆類・ごぼう・ひじき・野菜類
オリゴ糖が多く含まれている
・大豆・たまねぎ・アスパラ・にんにく・バナナ